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さるく長崎 考古学者と放浪画家と

軍艦島から市内に帰ってきたのがお昼時―

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歴史博物館では
『吉村作治の新発見!エジプト展』
が催されているとのことだったので、
ふらりと立ち寄ることにしました。

博物館では、偶然にも、
吉村作治本人が来て講演会をしていました。
1時間ほどの講演の中身のほどんどが
バナナダイエットの話などネタ話でしたが(笑)
端々に大人物の風格がありました。
また、そんな人間味溢れるところが、
この人の魅力なのかなと思いました。

“努力をするということは
 コップの中に水を入れていくようなもの。
 どんどん水を足していって
 溢れ出た分が、すなわち運であったりツキであったりする。

 普段そのコップは目には見えないから
 私達は努力をすることで
 運を味方に付けなければならない。

 努力なくして運が向くことはありません。” 

“私は死ぬまでやめませんよ。”

この翌日には、エジプトに行き、
第2の太陽の船の発掘、修復の作業に入るそうです。
また近日中に、素晴らしい報告が聞けるかもしれません。




夕方近くになって、ある老人から声を掛けられました。
「似顔絵描いたろか」
これも旅の思い出、面白そうなのでお願いすることに。

「俺はマスコミに何回も出てる。テレビが20回、新聞が…」
絵を描きながら何度も何度も老人はその話を繰り返しました。

絵が描き終わると老人は
「証拠見せるから。」と携帯用ビデオをカバンから取り出し、
『たけしの誰でもピカソ』に出演したときの様子を見せてくれました。

老人の名前は鶴田守さん。放浪画家(似顔絵師)。御歳75。
似顔絵は40代で始め、今までに描いた似顔絵は3万枚を超えるとのこと。
巷では放浪の天才画家と呼ばれているらしい。
「こいつ、俺が女房に逃げられたのを聴いて手を叩いて笑いやがったんだよ~」
なんてことを、たけしに突っ込んでいました。

その後も鶴田さんは、
自分が出演した番組の様子を、無邪気に説明してくれました。
「娘も似顔絵やってたんだよ。一緒にやってたこともあったぞ。」
「俺はニューヨークやパリでも描くんだぜ。」などなど。。

そんな映像の中に
ガンで余命1年を宣告された映像がありました。

「そうそう。これはオレが68の時だ。
今は75だから、もう7年も生きてるな。ワハハハ!」

自由奔放で豪快、
言葉では表せにくい何かを、この老人は持っているように感じました。

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あまりにも密度の濃い長崎1日目。
自分の持つ旅先での運と、人との出会いに感謝感謝です。
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